JO JO GUNNE
娘 「ねぇ、お父さん! ジョジョ ってさ、ビートルズのゲット・バックの歌詞から取ったて本当? ファミレスのジョナサンからだよね?」
父 「何を言ってるんだお前、違うだろう。 その時代にジョナサンとか無いぞ。 ジョジョ と言ったらアメリカの…」
母 「そうよ! アメリカの名曲だわ。AORの…」
父 「いやお前、確かにアメリカだけど曲名では無いぞ。 バンドの名前だ! ジョジョ と言ったら…」
娘 「奇妙な冒険!」
母 「ボズ・スキャッグス!」
父 「あちゃー… ジョ・ジョ・ガンだろう! ジョ・ジョ・ガン!」
娘・母 「何それ」
(笑)。何年か振りで「おとぼけ家族」(笑)の登場で始まりましたが、女性陣が何と言っても「ジョジョ」と言えば「ガン」ですよねお父さん。
はい、ジョ・ジョ・ガンの登場です!
皆さんの頭の上に大量の「?」マークが見えるようですな(爆)。
アメリカはカリフォルニアで'71年に結成されたバンド、ジョ・ジョ・ガン。この奇妙な冒険…もとい(笑)名前はロックンロール・レジェンド、チャック・ベリーの曲名になっている「猿」の名前から名付けられたとか。
中心人物のボーカル・キーボードのジェイ・ファーガソンとベースのマーク・アンデスは'67年結成の西海岸のプログレバンド「スピリット」のメンバーでありました(このスピリットってバンド、レッド・ツェッペリンの名曲「天国への階段」での盗作騒ぎで有名になりましたな)。
スピリットを離れた2人はギタリストにマーク・アンデスの弟、マシュー・アンデス(のちにマット・アンデス)、ドラムにカーリー・スミスを迎えてあの西海岸の名門アサイラム・レーベルの黎明期にアルバム「ジョ・ジョ・ガン デビュー」でデビューとなったのであります。
そのサウンドはイーグルスやジャクソン・ブラウンなどを擁するアサイラムでは異色とも言える、アメリカン・ハード・ブギー・ロックとも呼べるもの。
'72年の1stシングルとなった「ラン・ラン・ラン」をトップ40ヒットに送りこむなど鮮烈なデビューを飾ったのであります。
このアルバム1枚でベースのマークがバンドを離れてジミー・ランデルが加入。
翌'73年7月に2枚目となる「ジョ・ジョ・ガン2nd」、11月には3枚目となる「ジャンピング・ザ・ガン」と立て続けにアルバムをリリースします。
実は私が個人的に初めて聞いたのがこの3枚目でありました。皆様にもどこかで見ていただきたい(笑)、巨漢の女性が全裸で空を飛んでいるという衝撃の裏ジャケ(笑)。
さらに見開き内側の写真には子ブタと向かい合って横たわる女性の体をなぞるようにクレジットが書き込まれているという…完全に「耳なし芳一」状態(笑)。
今だったら絶対にNGでしょうなぁ(爆)。そして「大きな音で聞いてください」という但し書きまで!
ええ、大きな音で鳴らしましたとも(笑)! まさにご機嫌な出会いでありました(^_^)。
その後ギターのマシューが脱退して新たにジョン・ステイヒリーが加入。'74年に4枚目となるアルバム「ソー・ホエアーズ・ザ・ショー」をリリースするも全く当たらず…(爆)バンドは解散となります。
最後は日本盤のリリースも無かったような…f^_^; ジョンのギターは良くも悪くもいわゆるストレートなアメリカン・ハードロック的ギターで、まあそれなりにカッコ良いのだけれど、やはりジョ・ジョ・ガン本来の魅力とも言えるイナタイブギーロックが影を潜めてしまったというのが敗因でしょうか。
その後のジェイ・ファーガソンはソロとしてのキャリアをスタートし、'78年に「サンダー・アイランド」のヒットを飛ばしたのをご存知の方も多いかもしれません。
音楽的はもう売れ線ウエスト・コースト・サウンドですから、ジョ・ジョ・ガンのイメージとは違いますが…
アルバムをサポートしたジョー・ウオルッシュ流れで知ってるよ、って人もいるかも知れません。
その後は映画音楽の世界でも活躍しています。
初代ベースのマーク・アンデスはファイヤーフォールを経て’80年代に大復活、大ヒットを飛ばしたハートのメンバーに、またドラムのカーリー・スミスも長きにわたってボストンのメンバーだったりとそれぞれその後も活躍を見せております。
バンド自体は'90年代中盤にトトのスティーブ・ルカサーをアドバイザー?(笑)に復活を試みるも未遂に終わりましたが、2005年に無事、再結成してのアルバムもリリースされているようです。
さて動画! 唯一のヒットとも言える名曲「ラン・ラン・ラン」が'94年トム・ハンクス主演の大ヒット映画「フォレストガンプ」で効果的に使われるなどしてますから、絶対あるはずと踏んで実は長年探しておりました。
しかしながら出てくるのは再結成未遂(笑)時のたるい(失礼!)リハーサル動画のみ…。
全盛期の動画をお届けするのがモットーの当 伝ロクとしては、活動期間もたった2年だったし、取り上げるのを諦めていた状況でした。
しかーし!なんとこの度発見したのであります!テレビ・ショーながら明らかにレコードとは違う迫力の生演奏!
グランドピアノから90度に長ーい(笑)右足を出したファーガソンがクイーンのフレディーばりにマイクスタンドを抱えての熱唱!
マシューの唸りまくるスライドギターもかっこいいのなんのって!
いやあ、待ってみるもんですなー。
それでは当時の貴重な演奏シーンをお楽しみ下さい!
「Run Run Run」 (1972)
↓代表曲収録となればおすすめは1stですが、個人的にはやっぱり衝撃ジャケットの(笑)3枚目をぜひゲットしてほしところです。
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